プロレスと格闘技

back to sentence top date2004/01/26

ココでは私の趣味で個人的なことを不定期になんとなく書いてみようかと…

 

第1回目は私の生活の一部となっている格闘技、プロレスの観戦について。
元々、プロレスが深夜の時間帯になってしまってからの世代なので実際にプロレスがメチャクチャ盛り上がった時期をリアルタイムで見てるわけでもないんだけど。

ハマったのは高校ぐらいからだと思う。

やっぱり高校の時知り合ったベースをやっていた子が修斗をやっていたりして身近に目の肥えた人がいたのも強かったのかもしれない。
実は、この雑談を書くにあたって反感を覚える人や「何を言ってるんだこいつは?」と思う人もいるだろうけど、音楽感と一緒でプロレスや格闘ヲタクと呼ばれる人はかなり自分の意思が強い人が多いので仕方ないと思いますので流した方がいいと思いますし見ないほうがいいかもしれません、あしからず。

 

さて、去年(03年)の年末は私のような人間にはTVが忙しい日でした(笑)
今まで新日とK−1がかぶったりボクシングと重なったことはあったけど総合系の試合がここまでバッティングするとは思いませんでした。
てかね、正直これだけ多くやられると1つ1つのイベントが薄くなってしまってつまんなくなったのも事実ですね。
やっぱりヒョードル、ノゲイラ(兄)、ミルコ、シウバ、吉田この辺りがぶつかる試合が見たかったです。
ルールもPRIDEルールで。あのK−1の訳の分らないルールってのは道理が通らないし、グラウンドを得意とするグラプッラーには不利と思いました。
猪木祭りの藤田戦なんかはもっと意味不明でした(藤田のあのグラウンドに着かせない戦法には頭いいなーと思いましたが)
世間は曙VSボブ戦が話題を呼んでましたが、普通に格闘技を楽しんでる人には、どう考えても結果見え見えのカードで客寄せにしか感じないものでメインにするものではない 気がしました。

 

よく相撲取りはあの脂肪の中にプロレスラー並の筋肉がありプロフットボーラー以上の突進力があると言われ、ヘビー級ボクサー並のつっぱりがあると言われてます。
でもね、実際あの体系じゃぁスタミナ的にも体系的にも無理ですよ、しかも膝に古傷もってるんじゃぁねぇ。
もちろん1つの土壌の頂点を極めた人がどうなるのか?って期待感もありましたが、あの体系じゃぁラッキーパンチでもない限りどー転んでも勝てないと思いました。
もっと痩せるのが先決でしょ、あれじゃぁ普通にまだ相撲の体系のままですもん。
あんなのハンデ戦以外なんでもないですし、まぁこれから(完全に痩せてから)に期待ということで、まず痩せてからじゃないと何も始まらないです。

 

で、格闘技に関してはいくら書いてもまとまらないので好きな選手と印象に残った試合を適当に挙げておきます。
Kだとありきたりですが、アーネスト・ホースト(リングに呼ばれるときあれフーーーストって呼ばれるよなーw)
これはまだコンビネーションがバリバリ入ってたころで、あのフィリオ戦で失神KOを記す前が一番輝いてたと思いますね、今は間違ってもMr.パーフェクトとは言えない気が(笑)
サップにKO負けしときながらI'm …ってのは、ちょっとねぇと。
K-1で印象に残ってる試合と言えば、ホーストが2連続王者になったトーナメント戦と、ピーターアーツVSアビディ 戦これは今までのKの試合で一番衝撃受けましたねー。

 

その頃のアーツはまだ王者の輝きみたいのがあって、あのハイキックを食らったら絶対KOと信じてたんですが(バンナクラスの首を持ってるとそーでもないかもしれんが) 仮に一撃KOでなくてもその後のラッシュでKO勝ちがセオリーのなか、一見線の細いアビディがアーツのハイを貰ってダウン取られておきながら逆にアーツにハイキックを カウンターで入れてアーツに逆転KOで勝ってしまう試合(確か2人の地元のフランスでだったと思うけど)はゾクゾクしました。
思えばあれからアーツは落ちる一方でKの第一世代みたいのが終わった気がします。
バンナVSベルナルド戦もかなりワクワクした覚えはありますが、あの結果だし、2人に今再戦をやらせても多分ワクワクしないと思います、その時の選手の実力(技のレパートリー のなさ)ってのも私にとっては重要だったりしますし。

 

また、プライド系ではこれもありきたりでノゲイラ(兄)ですね。
なんかもっと王道じゃなくていいやろ?って感じですがノゲイラの功績って大きいんですよねー、元々KOK王者として出てきたノゲイラなんですが、グラウンドで マウントを取られても勝てることを証明した人って感じなんですよねー。
実際にマウントをとられると殆どガードに回るかスイープして逆にマウントとるなりするが普通だったのに下から決(極)めるってのは衝撃でした。
特にグッドリッジ戦か何かで、相手の腹部を足で締め上げて相手を呼吸不能寸前まで追い込むのには、今まで見たことない展開に目を奪われ驚きました。
ノゲイラの足の上手さには本当に“ありえない展開をする「格闘漫画」”を思い出します(笑)

     

かなり長くなりましたがら、ココからが本題と言えるところですね(爆)
ここまでは格闘技を中心に語ってきましたが、私が書きたかったプロレスについて書きたいと思います。
最初に書いておきますが私はプロレスが好きです。
なんでこんな前置きが必要かというとプロレスと格闘技は全く違うからです。
実は2001年にプロレス界にとある事件がおきました、それは98年まで新日でレフリーをしていたミスター高橋という人が書いた1冊の本なんですが、 その題名を「流血の魔術最強の演技―すべてのプロレスはショーである」というもので、プロレスファンには彼の愛称から「ピーター本」と言われてます。

 

90年代後半になってK-1を中心とした格闘技ブームにより一般の人にまで「戦い」というものが身近になりました。
それまでリング上で行われるものと言えば、ボクシングとプロレスという認識しかなかったと思います(もちろんキックやムエタイなんかもありましたが世間認知的に)
この格闘技ブームにより「リアルファイト」というものが実際にどーいうものか?というが非常に明確になってきました。
プロレスはずっと昔から八百長であるという噂が絶えませんでしたが、実際にソレを証明するものや比較対照がなかったのですが、格闘技が簡単に見れるようになり、 例えば、1発のパンチを食らうとすぐに顔面が腫れるとか(不思議なことにボクシングでこれは知っていたはずなのに)本当に失神する時は変にフラフラせずに足が痙攣 する感じで白目を向いて膝から崩れたり、関節を極められたらすぐにタップするというのが「リアルファイト」であると一般の人にも浸透したと思います。

 

普通にプロレスを好きで沢山の試合を見てればそれ以外にも不自然な点が腐るほどあるのには気がついているんですよね。
野球で試合が中継されてて延長があるのに、「プロレス生中継」で延長なんかないですし(昔生中継中にとある選手がすごい入場の仕方をしていてロープが切れて落ちてそのまま 死んだ事件はありましたが)。
それよりも「延髄斬り」が明らかに当たってないのに倒れる場面が多いこと(笑)
別にね、「ロープに振られてから自分から戻ってきたり」、「コーナーポストに上って飛んでいるのになんか全体重をかけた踏みつけとかしねぇーのねー」とか 「場外に自分も飛ぶのいいけどアレって自分もダメージかなりひどいぞ!」って次元じゃなく攻撃そのものが全く当たってないのに一瞬間があって(笑)それで効いた フリして倒れるのはいくらなんでもどんなに贔屓目に見ても説得力に欠けます。

 

こんなところで書いていいのか微妙ですが、ピーター本の中に書いてありますし、いくつかのサイトで書いてありますので私も書いておきますが、彼曰くプロレスは 99%は勝敗から因縁なども全て事前に決まっていて、ほとんどショーに近いものであるということです。
例に挙げると、流血シーンこれは選手やレフリーが剃刀を持っていて靴の中に隠していたり、包帯の中に隠していたりして必要に応じて出血をさせるというもの、これを プロレスの隠語で「ジュース」というそうで、中には本当にアクシデントで切れてしまうこともありますが殆どは作られた出血であること。
もちろん、フィニッシュホールドや時間割りなども極めれらており(=これをアングルという)それによって行う場合が殆どで (中には試合内容を忘れてしまったり、上手い人はアドリブでやったり 、客の反応如何によっては勝敗を場に応じて変更する場合もある)それはチャンピオン戦やリーグ戦も変わらないこと。
こんなことや、○○年の△△の試合は実はどーこーでって書かれてあります。

 

まぁ、ピーター本も色々でね、元々この本を執筆したのもミスター高橋がレフリーを辞めた後、事業をやろうと資金繰りを猪木に掛け合ったところ援助してくれなく 、その腹いせに書いたって経緯もあるんですがね(もうこのいきさつがまさにプロレス的だなーと)
うーん、実際ピーター本より以前にアメリカのWWFなんかは公式本「beyond the mat」にて完全にショーであるって公言してますからねー、今更って感じもしたんですが、日本のプロレスは 違う!って所もあったのかも…
でも新日はWWFがWWWFの頃、WCWなんかと連携組んで向こうから外国人プロレスラー連れてきたり、こっちから修行に行かせたりしてたんだから、日本だけ 違うってのは成り立たないんじゃないかなーと思いますが…
個人的にぶっちゃけて言うとプロレスが八百長でも嘘でもいいんですよねー。

 

私は蝶野のファンなんですが、仮に彼が完全に極められた世界でやっていてもあの体を作ったことや、G1で3回も優勝できた事実(優勝できるように会社が話を作った というのは蝶野の人気なんかを考えたものだから)だったり、ヤラセ100%でも首に爆弾を抱えて命削ってるのは間違いないし、あの三沢戦で事前の話し合いで回避できた であろう花道でのエメラルドフロージョンを受けることを覚悟したことなんかは結局リアルであると。
そりゃぁね、あれだけヤ○ザキック(TV上ではケンカキック)を蹴っておきながら、相手の顔がK−1のようには全然腫れなかったりっていう矛盾をつつくのも分るんですが、 ほぼ毎日試合をしてるもの本当だし、どんなにかばってやっても自分の体重をマットに叩き付けられたり、持ち上げたりってのは事実ですからねー。
関心したのは、旧UWFとの対抗戦でU軍のメンツがロープに振られても行かなかったというのも、こうすることにより観客が喜ぶからって理由で作られたアングルで あったのには本当に関心しました、あれは前田が猪木にムカついて本当に拒否してるもんだと思ってたので。

 

賛否両論になった中邑の年末年始の連戦なんかプロレスラーじゃないとしないでしょ(笑)
鼻骨折してんのにできレースとは言え、高山の膝に顔面からぶつかっていけるようなことなんかできませんって、確か中邑って私と同い年で22歳ぐらいなんですよね。
自分はプロレスラーは弱いとは思いません、曙と一緒です。
ガチンコで戦える体はあるんですがその練習をしてないんですよ、そりゃぁKやプライドのリングに上がっても勝てないっての。
向こうはそのプロだもん、でもあのヘボいって言われてる中西が練習もなしにKのリング上がってパンチをモロに食らっても立ち上がれたことや、柴田が天田をダウンさ せたことはプロレスラーのスキルを感じさせた瞬間でした。
永田は「…」ですけどね(笑)なんてか彼は出る前に気持ちの時点で苦笑です。
ヒョードル戦はいろんな意味でありえないって思いましたもん。
大人しく蝶野みたいに無理せずにプロレスに専念するべきであると。
まぁ、ピーター本も色々荒を探せばおかしな点があるんですが、最近は高田が同じように「泣き虫」って暴露本出して、子供が生まれたために注目を浴び、 それに向井あきが「ダンナの仕事が真剣勝負じゃなくヤラセだったのがショックで不妊になった」みたいなことをおおっぴらにしてたのでそれの方がやばいんちゃうかとねぇ…

 

例えば、“前田が長州の顔面をモロに蹴って追放された事件”でピーター本では「故意ではない」って書いてるんですが、 高田の「泣き虫」にはアレはガチンコで前田が「故意にやった」って書いてる部分も違いがあるんで。
真相は微妙ですけど、反則5秒までOKのプロレスで追放なんて意味不明っちゃー不明ですね(笑)
だって、猪木の「折ったどー」や三沢がベイダーの骨折っても、追放になんかなりゃあしねーのになーって…
しかし、猪木のあの自分勝手さってのはもうどうしようもないのかなー(笑)
たまにやってることは凄いおもしろいんだけど(PRIDE考えたりとかさー)それが自分の手から離れたのがイヤだからってあんなに引っ掻き回すこともないし、 新日だってあんなにチャチャ入れたら計画狂うわなー

 

さて、なんか凄い内容の薄い文章になってしまいましたが、結局私は例えプロレスの勝敗が全て決まっていようと、それでもプロレスが好きだし、ある種プロレスラーの 強さを今でも信じてる1人です。(永田は除くw)
あ、1人好きなレスラー(?)いたや「ジョシュ・バーネット」こいつは強い!てか最初にUFCから新日に来て永田に負けた時ありえねぇって思ったしなー(爆)
ただ、自分の中でジョシュはなんか総合が強すぎてプロレスラーって言えないんだよなー、勝手だけど、まだどこかUFCファイターって感じだもん。
発言はプロレスラーなんだけどなー、ドンフライはすんなりプロレスラーとして見れるのになー、この辺が凄く曖昧です(笑)
桜庭も、もうプロレスラーには見えないプライドレスラーって感じだし、世間的には多分「格闘家桜庭」って認識じゃないのかなー?
やっぱりなんだかんだ言って高山みたいなレスラー像を大切にしてる方がおもしろいのかも…

 

back to sentence top written by 飛蝗者